『トラウマ・PTSD・フラッシュバックを克服!』 第3部
せっきーさん 36歳 自営業
せっきーさん:
あと僕の中では『文字に書く』ということもやってたんです。でも文字で書くよりも口で言ったほうが5,6倍ぐらい早く自分の中の痛みというか苦しみが消えていく感覚はありました。これは個人差があると思いますけど。
自分はもう30半ばだし、いい大人だし…と思うと駄々っ子のような気持ちで空間ツイートと言われても正直抵抗がありました。弱音を吐いちゃいけないというのが美徳だし、黙って黙々と仕事をする男っていうのがかっこいいと思っていたこともあったんですね。
ある面、嫌だーツイートって『弱みを曝け出す』みたいで本当に嫌だったんです。けれども「死にたい」とか「苦しい」とか「しんどい」とかっていうのも一切我慢せずに言っていったのが良かったんです。ただ、それだけじゃ足りないなと実感が2ヶ月くらい続けていくうちに出てきて…もっとひどい気持ちが自分の中にあるんだなと気付いたんです。
ユッティ:
いったん上の方を言ってみるともっと下の方から出てくるっていうか、気がつくという感じかもしれませんね。
せっきーさん:
そういう感じですほんと!温泉を掘っていって最初はちょろちょろ出てるだけもっと掘ると源泉がドバーッと出てきたみたいな感じですね。まだ眠っていたものがあるんですね。そこを掘り当てるまでがちょっとしんどかったんですけど…。
どういう気持があったかというと、僕に対してトラウマになるような言葉を言った人を『殺したい』という気持ちがあったんです。もちろん殺したら自分は捕まっちゃうし、自分の家族も悲しむし、相手の家族も悲しむし…というのもあるじゃないですか。
ユッティ:
頭では理解してるんですよね。
せっきーさん:
頭では理解してるからそういう感情を持っちゃいけないとどこかでブレーキをかけていたんですよ。そんな気持ちがあったところで『何になるんだ?』というか…『そんな気持ちと向き合ったところで何の解決にもならないだろう』という思いがあったんですよ。あったんですけれども、ユッティさんが「幼子のような気持ちで駄々っ子になって」と言ったので『この際全部言ってやろうじゃないか』と思って…
『殺したい』がまず出てきました。でもそれは自分の中ではしっくりこなくて、『八つ裂きにしたい』とか…これだと僕の人格が疑われそうで怖いんですけど本当にそういう気持ちがあったんですよ。
ユッティ:
銃でバンバン撃つとか?
せっきーさん:
そうですね…何発も撃って苦しみながら殺したいとか。本当に自分がこんな気持ちを持ってしまったことが嫌ではあるんですけども、こういうことを空間の神様にツイートすることでやっぱりね…消えていくんですよ。初めは「苦しい、しんどい、辛い」とかを1日に100回とか200回とか言っていたんですけど、それよりも「殺したい」とか「生まれてこなければよかった」とか「消えてしまいたい」という深いところにある思いを言っていった方が正直早かったですね。
その深いところにある源泉ともいえる気持ちをツイートしていったらなんとフラッシュバックが無くなったんですよ。
ユッティ:
へー…例えば日数でいえばどれぐらいそれを…1日の中のどれぐらいの時間でそれをなさって、日数でいえばどれぐらいかかったんですか?
せっきーさん:
初めの2ヶ月は表層にある「しんどい、苦しい、だるい」とかそういうのを言っていたんですね。その時は例えばお風呂に入っている時や、コンビニに歩いていく時だったりと何かのついででやる感じでした。トータルで1日のうち20分くらいはやっていたと思います。
おどろおどろしいような深層の思いをツイートしていた時はちゃんと椅子やソファーに座って『言ってやる!』という気持ちでやっていました。それは1日に30分とかやってましたね。これはやっぱり効果ありましたね。スッキリするという感じがあるんですよ。
ユッティ:
何か最初にスッキリするなぁという気持ちになって…『あれ?フラッシュバック出てこないぞ?』みたいな感じだったんですかね?
せっきーさん:
そうですね…出てくる回数が減ったとか、出てきても客観視できてる自分がいるとかそんな感じでしたね。「あ、なんか出てきたな…」みたいな感じでフラッシュバックから受けるダメージが減ってきたんです。
第4部へ続く…